求人情報 から看護師・准看護師・助産師・保健師を比較!
それぞれの働き方のメリットとデメリットやキャリアパスをまとめました。
同じ職場、業務で働いていても待遇が違うこともある?
それぞれ実際に募集が行われている求人情報から情報を収集したリアルな比較です。
目次
看護師
看護師で働くことのメリット
- 女性1人でも食べていける給料
- 一生職には困らない
- 専門職でやりがいを感じられる
看護師のメリットの1つ目は、女性1人でも食べていける給料を稼げることです。
一般的に女性は男性に比べて給料が低めですので、女性サラリーマンが結婚せずに一生独身を通そうと思うと、経済的な不安が生じます。
でも、看護師は女性1人でも十分にやっていけるだけの給料を稼ぐことができますので、経済面での不安はありません。
看護師のメリットの2つ目は、一生職には困らないことです。
いつの時代でも看護師不足は深刻な問題になっています。
そのため、看護師は転職するのも簡単なので、「仕事がない」、「就職できない」という事態とは無縁なのです。
出産やその他の事情で一度看護師の仕事を離れたとしても、看護師免許は一生有効ですので、また看護師として働くことも可能です。
看護師のメリットの3つ目は、専門職でやりがいを感じられることです。
看護師は国家資格の専門職ですし、人の命を救う仕事ですので、他の仕事では得られないようなやりがいを感じながら働くことができるのです。
看護師で働くことのデメリット
デメリットも多少ある看護師ですが、より条件のいい施設を転職先としてえらぶことでデメリットは軽減することが可能です。
転職サイトを活用して転職先の内部情報をしっかりと調べることが重要ですね。
- 夜勤があって体力的にきつい
- 責任の重さにプレッシャーを感じる
- 仕事内容の割に給料が安い
看護師のデメリットの1つ目は、夜勤があって体力的にきついことです。
看護師の仕事は立ち仕事で、患者さんの移動を手伝うなどの力仕事も多いので、体力的にとてもハードです。
さらに、病棟だと夜勤に入らなければいけません。
ただ、夜勤がない職場もありますし、体力的に楽な職場もありますので、そのような職場を選べば、このデメリットは軽減することができるしょう。
看護師のデメリットの2つ目は、責任の重さにプレッシャーを感じることです。
看護師は患者さんの命を預かって仕事をしています。
場合によっては、些細なミス1つで患者さんの命を奪うこともあります。
そのため、看護師の仕事は責任が重く、常にプレッシャーを感じながら働かなくてはいけません。
看護師のデメリットの3つ目は、仕事内容の割に給料が安いことです。
看護師のデメリット1つ目と2つ目で説明したように、看護師の仕事は体力的にも精神的にもハードです。
それなのに、給料はサラリーマンより少し高いだけなので、看護師として働いていると、仕事内容と給料が見合っていない、割に合わないと思うことが多々あるのです。
看護師の主な業務は?
看護師は、保健師助産師看護師法で「厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者をいう。」と定められています。
つまり、看護師の主な業務は患者さんの療養上の世話と診療の補助ということになります。
- 療養上の世話
- 医師の診療の補助
- 様々な雑用
看護師の主な業務は、療養上の世話です。患者さんの日常生活援助ですね。
入院中の患者さんの入浴介助や全身清拭、陰部洗浄などの清潔ケアを行ったり、寝たきりの患者さんには褥瘡を予防するために定期的に体位交換を行ったりをします
また、排泄介助やオムツ交換、移動介助、食事介助なども療養上の世話になります。
看護師の主な業務の2つ目は、医師の診療の補助です。
例えば、医師の指示で採血や点滴を行うことやドレーンやCVの挿入の介助をすることが、医師の診療の補助になります。
外来やクリニックで医師が診察しやすいように、患者さんを診察室に呼び入れたり、カルテを用意したりするのも、医師の診療の補助になりますね。
看護師の業務は療養上の世話や診療の補助以外にも、様々な雑用があります。
病院ではより良い医療・看護を提供するための委員会や係の仕事がありますし、クリニックでは物品の管理や補充、清掃、受付業務なども看護師が行います。
そのため、看護師の仕事は法律で定められている以上に幅広いものと考えて良いでしょう。
看護師の活躍できる場所
看護師の活躍できる場所は非常に幅広く、様々なタイプの職場の中から自分に合ったものを選ぶことができます。
- 病院
- クリニック
- 訪問看護ステーション
- 介護施設
- その他
看護師の活躍できる場所の1つ目は、病院です。
病院と言っても様々なものがあり、1000床以上を有し最先端の医療を行っている大学病院もありますし、100床以下の個人病院もあります。
また、医療のタイプによっても分類できます。
急性期医療を提供する急性期病院、慢性期医療を提供する慢性期病院、リハビリ中心のリハビリ専門病院、精神科専門の精神病院、複数の医療を提供するケアミックス病院などがあります。
クリニックも看護師が活躍できる職場です。
内科、眼科、皮膚科等様々な診療科のクリニックがありますし、最近は美容外科などの自由診療のクリニックも増えています。
また、透析専門クリニックもありますね。
訪問看護ステーションも看護師の職場の代表格と言えるでしょう。
訪問看護は患者さんの自宅を1人で訪問して看護をしますので、高い看護スキルが要求されますが、同時にやりがいを感じることができる職場です。
介護施設も看護師の職場になります。
介護施設の看護師は、利用者さんの健康管理が主な仕事になります。
介護施設といっても、介護老人保健施設や特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、デイサービスなどがあり、それぞれ少しずつ勤務体制や仕事内容が変わってきます。
また、最近はサービス付き高齢者住宅も、看護師を募集しているところが増えています。
看護師が活躍する職場はまだまだあります。健診センターや献血ルーム、保育園、学校の保健室、企業の医務室、障害者施設、保健センターなど、医療を提供していない職場でも看護師は活躍しています。
看護師の給料事情
看護師は給料が高い職業というイメージを持っている人が多いですが、本当にそうなのでしょうか?
看護師の平均年収や給料の特徴などをご紹介します。
- 看護師の平均年収は478万円
- 大規模な職場ほど給料が高い
- 夜勤をやらないと給料は低め
厚生労働省の「平成27年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均年収は478万3100円となっています。
国税庁の調査では一般サラリーマンの平均年収は415万円ですから、看護師の給料は一般平均よりも高いと言えるでしょう。
看護師の給料は、職場の規模が大きければ大きいほど高い傾向にあります。
先ほどの「平成27年賃金構造基本統計調査」では、看護師の平均年収は478万3100円ですが、従業員が1000人以上の職場で働く看護師の平均年収は、508万8400円となっています。
従業員が10~99人の職場だと看護師の平均年収は440万8400円ですから、従業員の数が違うだけで、平均年収は約70万円も変わってくるのです。
看護師の給料は一般サラリーマンよりも高めですが、夜勤手当がつくので高めになっているだけで、基本給は低めに抑えられています。
そのため、夜勤をやらずに日勤だけで働いていると、一般OLとほとんど変わらない給料になってしまうのです。
准看護師
准看護師で働くことのメリット
- 准看護師免許は短期間で取得可能
- 仕事に困ることはない
- 専門職でやりがいを感じられる
准看護師へ転職するメリットの1つ目は、准看護師免許は看護師免許よりも短期間で取得可能なことです。
看護師は最低3年間は学校に通わなくてはいけませんが、准看護師免許は2年で取得可能です。
そのため、できるだけ早く看護職として働きたい人にとっては、看護師ではなく准看護師を選ぶと良いでしょう。
准看護師へ転職するメリットの2つ目は、看護師よりも気楽に働けることです。
看護師は国家資格であり、法律上は准看護師に指示を出す立場の職業になります。
そのため、准看護師は仕事中に何か困ったことがあったら、看護師を頼れば良いので、気楽に働くことができるのです。
また、看護師は主任や師長への昇進がありますが、准看護師は昇進の機会はほとんどありませんので、責任が重いのは嫌、気楽に働きたいという人は准看護師を選んだほうが良いでしょう。
准看護師へ転職する3つ目のメリットは、仕事に困らないことです。
看護師不足は深刻ですので、看護師ではなく准看護師でも採用したいという職場はたくさんあります。
そのため、「仕事がない!」と困ることはないのです。
「准看護師は廃止されるのでは?」と准看護師の廃止問題を心配する人がいるかもしれませんが、あくまで「准看護師の養成」を廃止する方向で話を進めているだけで、一度准看護師の資格を取得すれば、その資格がはく奪されるというわけではありませんので、安心してください。
また、准看護師の養成の廃止も日本医師会が強い反対をしていますので、准看護師の養成が全面廃止になるのは、まだ当分先のことでしょう。
准看護師で働くことのデメリット
准看護師へ転職するデメリットは、次の3つです。
デメリットも多少ある准看護師ですが、より条件のいい施設を転職先としてえらぶことでデメリットは軽減することが可能です。
転職サイトを活用して転職先の内部情報をしっかりとしらべたうえで、転職を成功させましょう。
- キャリアアップに制限がある
- 給料が上がりにくい
- 職場が制限される
准看護師へ転職するデメリットの1つ目は、キャリアアップに制限があることです。
准看護師は看護師と同じような仕事をしているにもかかわらず、主任や師長など管理職への昇進は非常に難しいという現状があります。
管理職は、どうしても看護師が優先となってしまいます。
また准看護師は、認定看護師や専門看護師の資格を取得することができない等、キャリアアップしたくてもできないことが多いのです。
給料が上がりにくいことも、准看護師へ転職するデメリットの1つです。
准看護師の職場は、小規模な病院やクリニックなどが中心になります。
小規模な職場は昇給がない、もしくは昇給額が少ないことが多いので、給料が上がりにくいのです。
また、先ほども説明したように、准看護師はキャリアアップに制限がありますので、その点でも看護師に比べて給料が上がりにくいと言えるでしょう。
准看護師は職場が制限されるというデメリットがあります。
大学病院や大きな総合病院では、採用していないことが多いのです。
また、診療報酬で准看護師は不利になるので、訪問看護ステーションの准看護師の求人はとても少なくなっています。
そのため、看護師と比べて准看護師は職場の選択肢が狭くなってしまうのです。
准看護師の主な業務は?
准看護師は保健師助産師看護師法において、「都道府県知事の免許を受けて、医師、歯科医師または看護師の指示を受けて、前条に規定することを行うことを業とする者をいう。」と定義されています。
前条とは看護師の定義である「傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話、又は診療の補助を行うこと」ですから、基本的には准看護師も看護師と同じような業務を行います。
- 療養上の世話
- 看護師の指示に基づいての療養上の世話
- 広範囲の雑用
准看護師は医師の診療の補助として、医師の診察や処置の介助をしたり、医師の指示で採血や注射、浣腸などを行います。
これは看護師と変わりませんが、准看護師は最先端の医療を行っているような大病院では働きませんので、医師の診察の補助は看護師と比べて比較的簡単なものが多くなっています。
准看護師の業務の2つ目は、療養上の世話です。ここで注目すべきは、先ほどご紹介した保健師助産師看護師法の文章です。
「医師、歯科医師または看護師の指示を受けて」となっています。
准看護師は療養上の世話、つまり食事介助や清潔ケア、体位交換などは自主的に行うことはできず、医師や看護師の指示を受けないとできないのです。
ただ、実際はいちいち看護師の指示を受けてから業務を行うわけではなく、看護師と同じように患者さんの日常生活援助を行っています。
准看護師は雑用も業務の1つになります。
准看護師の職場は、大学病院のように専門の清掃業者や医療事務、中央材料室の担当者がいるとは限りませんので、准看護師が施設の清掃や洗濯、事務作業、物品管理などを行うことがあります。
准看護師の活躍できる場所
准看護師の活躍できる場所は、看護師と比べるとやや限られていて、比較的小規模で高いスキルが必要ない職場が多くなっています。
- 小規模の病院
- クリニック
- 介護施設
准看護師が活躍できる場所は小規模の病院です。
准看護師は、高度な医療を行う急性期病院ではなく、病床数が少なめの療養型病院やリハビリ病院で働いている人が多いのです。
大学病院や大きな総合病院、公立病院は准看護師を採用していないところが多いのですが、小規模な病院では、准看護師が重宝されています。
准看護師が活躍できる職場の2つ目は、クリニックです。
クリニックでは医師の診療の補助が主な業務内容になりますし、重症な患者さんが少ないので、准看護師を積極的に採用しているところがたくさんあります。
介護施設も准看護師が活躍できる職場です。
介護施設では、利用者さんの健康管理が主になりますので、高い看護スキルは必要ありません。
介護施設の中には、常勤の看護職は正看護師よりも准看護師のほうが多いというところもあるのです。
准看護師の給料事情
准看護師はどのくらいの給料をもらえるのでしょうか?准看護師の給料事情を説明します。
- 准看護師の平均年収は396万円
- 看護師よりも安い
厚生労働省の「平成27年賃金構造基本統計調査」によると、准看護師の平均年収は396万7300円です。
一般サラリーマンの平均年収は415万円ですので、サラリーマンの年収よりもやや低めになっています。
准看護師の平均年収は396万7300円ですが、看護師の平均年収は478万3100円となっています。
違う資格とはいえ、同じような業務内容なのに80万円近く違うのは、少し意外かもしれませんね。
助産師
助産師で働くことのメリット
- 命の誕生に携わるやりがいのある仕事
- 看護師よりも給料が良い
- 開業も可能
助産師へ転職するメリットの1つ目は、命の誕生に携わるやりがいのある仕事ができることです。
助産師は妊娠・出産のプロです。
命の誕生という尊く神秘的なことに携わることができる助産師は、自分の仕事に誇りを持って働くことができるのです。
助産師へ転職するメリットの2つ目は、看護師よりも給料が良いことです。
助産師の給料の詳細なデータはありませんが、求人情報を見てみると、助産師は看護師よりも給料が高いのです。
看護師の平均年収は478万円ですので、助産師は平均年収は500~550万円と考えることができます。
少しでも多く稼ぎたいという人にとっては、助産師へ転職するのはとても大きなメリットと言えるでしょう。
開業ができることも、助産師のメリットと言えるでしょう。
看護師、准看護師、保健師、助産師という4つの看護職の中で、助産師だけが唯一開業を認められている資格なのです。
助産師が助産院を開業すれば、「一国一城の主」になることができますし、自分の理想のお産を追及していくことができます。
さらに、その助産院が人気が出れば利益が大きくなりますので、年収が大幅にアップすることも夢ではないのです。
助産師で働くことのデメリット
助産師へ転職するデメリットは次の2つです。この2つのデメリットについて、細かく説明していきましょう。
このように辛い場合が多い助産師職ではありますが、より条件のいい病院を転職先として選ぶことが快適な労働環境のもとで働くことにつながります。
看護師転職サイトを活用し、病院の内部事情までしっかりと調べた上で転職活動を成功させましょう。
- 助産師は激務
- 精神的に辛いことも多い
助産師へ転職するデメリットの1つ目は、激務であることです。
助産師は看護師以上に人手不足が深刻ですので、どこの産婦人科も助産師が不足気味です。
それに加えて、お産は24時間365日問わずにありますので、残業や夜勤が多く、助産師は体力的にとてもハードな仕事なのです。
精神的に辛いことが多いことも、助産師へ転職するデメリットと言えるでしょう。
助産師は命の誕生に携われる仕事ですが、すべての命が無事に、そして五体満足に生まれてくるわけではありません。
残念ながら流産や死産になることもありますし、出産に至っても重い障害を持って生まれてくる命もあります。
助産師はそのような場面に立ち会い、母親は家族のケアをしなければいけないので、精神的に辛いことも多いのです。
助産師の主な業務は?
助産師は保健師助産師看護師法で「厚生労働省の免許を受けて、助産又はじょく婦若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子」と定義づけられています。
つまり、助産師の業務は女性の妊娠・出産にかかわるケアになります。
- 妊娠中のケア
- 周産期のケア
- 新生児・乳児のケア
助産師の業務内容の1つ目は、妊娠中の女性のケアです。
妊娠中の女性は体重管理や血圧管理などが重要になりますので、助産師は妊婦の食事指導や運動指導などを行って、妊娠期を健康に送れるように支援します。
助産師の業務の2つ目は周産期のケアです。
これが、助産師のメインの仕事と言えるかもしれません。
分娩に立ち会い、赤ちゃんを取り上げるのはもちろんですが、出産後の母体(じょく婦)のケア、体調管理も行います。
助産師の業務の3つ目は、新生児や乳児のケアです。
出生直後の新生児の保温や沐浴などを行ったり、新生児や乳児の発育に異常がないかを確認したりします。
また、母親に新生児や乳児のお世話の方法などを指導したり、育児の相談に乗ることも助産師の仕事の1つです。
助産師の活躍できる場所
- 総合病院の産婦人科
- 産婦人科クリニック
- 助産院
- 保健センター
助産師の職場の1つ目は、総合病院の産婦人科です。
総合病院の産婦人科はハイリスクの妊婦さんも多く、助産師は緊急事態にも対応できるような高いスキルが要求されます。
産婦人科クリニックも、助産師がたくさん活躍している職場です。
特に、分娩を取り扱っている産婦人科の有床クリニックは、妊娠期から出産、そして出産後まで女性の希望をできるだけ叶えるような医療を行っていますので、助産師のスキルを発揮しやすい職場と言えるでしょう。
助産師は開業が認めらえていますので、自ら助産院を開くことが可能です。
助産院は、ナチュラルな形での出産を望む女性から人気がありますし、助産師も自らが理想とするお産を実現できるというメリットがあります。
保健センターでの助産師は、出産後の母親の育児相談などを担当しています。
出産後は新生児・乳児の世話に悩んでいる母親の相談に乗ったり、出産後体調が思わしくない母親にアドバイスをするなど、地域の出産後の女性を幅広くケアしています。
また、母親学級や両親学級など、親になるための準備を支援・指導したり、家族計画の重要性を啓蒙したりする活動も行っています。
助産師の給料事情
助産師の給料はいくら位もらえるものなのでしょうか?助産師の給料事情について説明していきます。
- 助産師の初任給は27~30万円前後
- 看護師よりも給料が高い
助産師は、初任給で27~30万円前後という求人が多く見られます。
大学病院などの多いな総合病院で働くと、ボーナスは4~5ヶ月分になりますので、新人助産師の年収は450万円前後となるでしょう。
そこから経験を積んでいけば、給料は着実に上がっていきますので、年収500~600万円を稼ぐことも十分に可能です。
助産師は看護師に比べて給料が高めという特徴があります。
看護師が助産師の資格を取得するためには、助産師専門学校に1年間通って国家試験に合格しなければいけませんし、看護師よりも専門性が高い資格ですので、給料が高いのは当然と言えるでしょう。
看護師と比べて助産師の給料がどのくらい高いかは、職場によって違いますが、基本給が1~2万円高く、その他手当を加えて2~5万円程度助産師のほうが高いことが多いようです。
保健師
保健師への転職のメリット
- 予防医学に携われる
- 日勤のみ土日祝日が休み
- 命に関わる仕事ではないので精神的に楽
- 公務員になれることも
保健師に転職するメリットの1つ目は、予防医学に携われることです。
看護師の中には病気の人の支援よりも、病気にならないための支援に興味を持つ人もいますよね。
そういう人は、保健師に転職すると予防医学や健康の維持増進のための仕事ができ、多くの人の健康を守ることができるのです。
保健師は保健所や保健センター、一般企業などが主な職場になりますので、日勤のみの勤務になります。
しかも、土日祝日が休みというカレンダー通りの休日になるのです。
看護師が夜勤ありで不規則な生活の中で働かなくてはいけませんが、保健師は規則正しく生活できますので、ワークライフバランスを取りながら働くことができるのです。
保健師は、重症な患者さんの看護をするわけではありません。
健康の維持・増進のための保健指導をするのが仕事ですから、人の命に直接的にかかわるわけではありません。
保健師の仕事はとても責任の重いものですが、「ミスをしたら患者さんが死ぬかも」というプレッシャーはありませんので、精神的に楽に働けるでしょう。
行政保健師になれば、公務員になることができます。
公務員は安定性抜群の職業ですので、行政保健師になれば、将来や老後の不安をせずに済みます。
また、公務員は有給休暇が取りやすいというメリットもありますね。
准看護師で働くことのデメリット
保健師へ転職するデメリットは、次の2つです。
にデメリットも多少ある保健師職ですが、より条件のいい施設を転職先としてえらぶことでデメリットは軽減することが可能です。
事前に転職先の内部情報をしっかりとしらべたうえで、転職を成功させましょう。
- 命を助けるという実感がなく、物足りなさを感じる
- 給料はそれほど高くない
保健師は、「命を助ける」という実感を感じることができません。
保健師は健康の維持・増進のための仕事をしていますので、たくさんの人の健康を守り、命を助けている仕事です。
でも、看護師のように重症の患者さんの看護をしているわけではありませんので、命を助けている、人の役に立っているという実感を感じにくく、物足りなさを感じることもあるのです。
給料があまり高くないことも、保健師のデメリットの1つと言えるでしょう。
保健師は夜勤がありませんので、看護師よりも給料が安くなることが多いのです。
ただ、行政保健師や産業保健師として長年働き続ければ、毎年着実に昇給がありますので、日勤のみで働く看護師よりは給料は高くなるはずです。
保健師の主な業務は?
保健師は、保健師助産師看護師法で「厚生労働大臣の免許を受けて、保健師の名称を用いて、保健指導に従事することを業とする者」と定められています。
つまり、保健師は「保健指導」をすることが業務なのです。
保健指導とは病気を予防して、健康の維持・増進を目指すためのものです。
看護師は病気の「治療」を援助する仕事であるのに対し、保健師は病気の「予防」を援助する仕事と考えると分かりやすいと思います。
ただ、保健指導といっても、対象の年齢や職場によって具体的な業務内容は異なります。
- 労働者の生活習慣病予防
- 母子保健
- 介護予防
- 感染症予防
成人や労働者を対象にして仕事をしている保健師は、生活習慣病予防が主な業務内容になります。
健康診断の結果をもとにして、生活習慣を予防するための食生活や運動習慣の指導などを行います。
母子保健を担当する保健師は、妊婦さんの母親学級や両親学級などを主催したり、出産後に自宅を訪問して育児の悩み相談を行ったり、3ヶ月健診や1歳6ヶ月健診などを行うことで、妊婦さんや乳幼児の健康を守っています。
高齢者を対象にした保健指導は、介護予防になります。
介護予防につながる運動の普及や必要な介護サービスの紹介などを行うことで、高齢者の介護予防に取り組んでいます。
保健師は感染症予防の業務も行っています。
HIVや結核などの感染症の予防対策の啓蒙を行ったり、新型インフルエンザやエボラ出血熱などの危機管理に取り組んでいます。
また、学校で働く保健師は校内でインフルエンザやノロウイルスが流行しないように、正しい予防対策を指導したりしています。
保健師の活躍できる場所
保健師の活躍できる場所は、以下の4つがあります。
- 保健所や保健センターなどの行政関係の職場
- 企業の医務室
- 健診センター
- 学校の保健室
保健師が活躍できる場所の1つ目は、保健所や保健センターなど行政関係の職場です。
保健所や保健センターで働く保健師は、行政保健師と呼ばれています。
保健所では障害者や難病患者、エイズ患者、結核患者へ保健サービスを提供したり、新型インフルエンザなどの感染症が発生した場合のプロトコルを作成するなどの危機管理を行っています。
保健センターなど市町村で働く保健師は、高齢者や妊産婦、乳幼児などを対象に健康指導を行うなどの保健サービスを提供しています。
企業の医務室で働く保健師は、産業保健師と呼ばれていて、社員の健康を守る仕事をしています。
健康診断の結果に基づく保健指導をするのはもちろんですが、社員のメンタルヘルスケアを行うことも重要な仕事になります。
病院などの健診センターでも、保健師が活躍しています。
健診センターの保健師は、健診を受けに受診者に対して、生活習慣病予防のための生活習慣の改善案などを提案し、健康指導を行います。
保健師は学校の保健室でも働いています。
教育職員免許法施行規則第66条の6に定める科目4科目8単位を取得している保健師は、養護教諭2種の免許を取得することができますので、小学校や中学校、高校、大学の保健室で働くことができるのです。
また、もし養護教諭の免許を持っていなくても、「保健室の先生」ではありませんが、一部の市立小学校や中学校、高校、大学等で保健師として働くことは可能です。
保健師の給料事情
保健師はどのくらいの給料をもらえるのでしょうか?また、保健師の給料事情の特徴などを説明していきます。
- 保健師の初任給は25万円前後
- 日勤のみなのでそれほど高給与ではない
- 昇給は期待できる
保健師の平均給料の詳細なデータはありませんが、保健師の初任給は25万円前後になることが多いようです。
ただ、職場によって給料はバラつきがあり、企業の医務室は給料が高めですが、学校の保健室は低めという傾向があります。
保健師の給料は、看護師に比べて高くありません。
看護師が保健師の資格を取るためには、保健師養成学校に1年間通い、国家試験に合格する必要がありますので、「看護師よりも保健師のほうが給料が高いはず!」と思うかもしれませんね。
でも保健師は日勤のみの仕事で、夜勤がありませんので、夜勤手当がつかない分、給料は看護師よりも低めになるんです。
保健師は看護師よりも給料は安いですが、昇給が期待できる仕事です。
行政関係の職場なら公務員になりますので、毎年確実に昇給があります。
また、産業保健師は大企業に勤めることが多いので、病院などの医療施設に勤める看護師に比べて昇給額が高いのです。
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それぞれの働き方のメリットとデメリットやキャリアパスをまとめました。
同じ職場、業務で働いていても待遇が違うこともある?
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好条件求人の探し方
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しかし、それでも同じ職場で働き続けている現状なのです。
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