心の闇 を抱える私が、ナースをしていていいんでしょうか・・・
心の闇
私はいわゆる被虐待児でした。幼いころに両親の暴力を受け、自分は生きていてはいけないのではないか、生きる意味はないのではないかと思いながら育ってきました。
だからこそ、誰かの役に立つことで生きる意味を見つけたい、自分は必要な人間だと思いたい。
そんな思いが、私をこの仕事に駆り立てたのだと思います。看護師になって数年が経ち、たしかにやりがいはあります。患者さんやご家族に感謝されたときはとてもうれしいです。
でも、感謝されなかったり、不満をぶつけられたりしたときは、とても落ち込んでしまいます。
考えてみると、自分の存在証明のために看護職であることは、苦しんでいる患者さんを利用していることになります。
だからこそ、思うような反応が返らず、自分の存在証明が得られなかったときに、相手を排除したいと思うのでしょうね。
…ここまで自己分析してほとほと嫌になってしまいました。私には看護職である資格がないような気がします。
29歳 内科勤務 I.S.さん(29歳)
どうしても見返りを求めてしまう心理
ナス美さん
職業選択の問題で、欠乏感や不満足感をばねに職業を選ぶと、中心が「自分の満足」になってしまうのよね・・・
それが満たされなかった時、強い自責感を抱きやすいみたい。
それが満たされなかった時、強い自責感を抱きやすいみたい。
I.S.さん
感謝されなかったりすると、自責だけではなくて、「こんなにやってあげてるのに、なぜ?」と怒りさえわいてしまうことがあって・・・
ナス美さん
患者さんは、もともと不本意ながら病気になった人たちだから、
そうそう満足はしてくれないのよね。
そうそう満足はしてくれないのよね。
I.S.さん
はい・・・
ナス美さん
こういった問題はありながらも、自分みたいな思いで看護師になった人がだめだとか、
看護師になるべきではないなどとは、全く思わなくていいのよ。
看護師になるべきではないなどとは、全く思わなくていいのよ。
心の闇を利用するのもひとつの手
ナス美さん
病む人への共感は、自分自身のなかのちょっとヤバイ部分を使っているのはたしかね。
看護師達全てがこうとは思わないけれど、高い確率で、
このパターンの看護師はいるんじやないかしら。
看護師達全てがこうとは思わないけれど、高い確率で、
このパターンの看護師はいるんじやないかしら。
I.S.さん
確かに病む人への共感は自分の経験があるからこそできることかもしれません。
ナス美さん
しばしば言われることだけれど、人間は、愛されることで愛することを学ぶの。
けれどもその一方で、傷ついた分だけやさしくなれるのもたしか。
「闇かあるから看護ができる」のだと思うし、あなたも、そう思って開き直ればいいんですよ!
けれどもその一方で、傷ついた分だけやさしくなれるのもたしか。
「闇かあるから看護ができる」のだと思うし、あなたも、そう思って開き直ればいいんですよ!
環境を変えてみる
いかがでしたか?自分の心の闇の部分にどうしても苦しめられてしまうのであれば、
職場を変えて回りの環境をがらっと一変させると状況が好転することも。
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