看護師の給料 については「看護師はお給料が高い」だとか「労働時間のわりに合わない」など人によって解釈はさまざま。
では一体、実際の労働現場での給与システムはどうなっているのでしょうか。
看護師の給料が他の業種と比べて高いのか、安いのかをいろいろな面から検証していきます。
看護師への転職を考えている方、他病院への転職を考えている看護師さんは必見です!
看護師の給料
労働者市場における看護師年収
まずは上の図を見てください。
これは看護師と労働者全体の年収の推移を比較したものです。
平成13年から毎年、看護師の年収が労働者全体の平均年収を大きく上回っています。
また、平成20,21年はリーマンショックで労働者全体の年収が右肩下がりになっていますが、看護師はほとんど影響を受けていません。
このように、看護師の年収は労働市場で高い水準を保ち続けており、景気変動にも左右されないことが分かります。
給与体系
看護師は平均給与が474万3000円となっており、職種としては比較的高い傾向にあるといえます。
では、この内訳はどうなっているのでしょうか。
まず、給与には「所定内給与」と「所定外給与」があります。
看護師は基本給や住宅補助等を含めた「所定内給与」は他職種とさほど変わりはないのですが、時間外手当となる「所定外給与」が高いのが特徴です。
所定外給与には、休日手当てや深夜手当てなどが含まれています。
このように、給与の高さには労働時間の多さや時間外勤務の多さが関係しているのです。
給与の決定要因としては、これら時間外手当の多さに加えて、看護師の「経歴」、「学歴」、「勤務施設」も大きく関係してきます。
また、初任給は高くても昇給がしにくいことも特徴です。
看護師は高給か
では、これらの条件を踏まえて看護師の給与は高いといえるのでしょうか。
看護師ならではの仕事のやりがいがある一方で、上記のように残業時間の多さや労働の過酷さも指摘されています。
このように、給与は高くても労働に見合った給与ではないことが読み取れます。
このような中で少しでも自分の労働に見合った給与をもらうには、以下のような解決法が挙げられます。
- 他病院/クリニックへの転職
- 勤務年数を重ねる
- 資格をとってスキルアップをする
一番即効性のある方法と言えるでしょう。
病院によって評価体系や給与の上がり幅が異なるため、より自分の条件にあった病院を探すことができます。
転職の方法は様々な方法がありますが、看護師向けの転職サイトでは、専属のコンサルタントが希望の条件に合う病院を提示してくれるので転職活動に労力をあまり割く必要もなく、おすすめです。
根本的な解決策にはならないかもしれませんが、病院の中には勤務年数に比例して給与を上げる場合もあるので、今の職場の制度を確認してみるといいかもしれません。
役割によって大幅な給与アップが期待できます。転職を同時に考えるのであれば、転職先の幅も広がるでしょう。
ただしスキルアップに伴ってそのための時間や経費がかかってしまう可能性はあります。
はじめに述べたように、人によって給与の捉え方もさまざまです。
もし今の仕事や給与に不満があるようなら、上記のような方法をぜひ試してください。