求人情報 から常勤・パート・非常勤を比較!
それぞれの働き方のメリットとデメリットやキャリアパスをまとめました。
目次
求人情報
同じ職場、業務で働いていても待遇が違うこともある?
それぞれ実際に募集が行われている求人情報から情報を収集したリアルな比較です。
常勤雇用
看護師の常勤雇用とは、いわゆる正社員雇用のことです。
一般のサラリーマンでは「正社員」と呼ぶ雇用形態のことを、看護師業界では「常勤」と呼ぶのです。
厚生労働省の「平成26年度衛生行政報告例」によると、常勤として働く看護師の割合は81.3%(88万3,448人)となっていますので、8割以上の看護師が常勤として働いています。
常勤雇用で働くことのメリット
- 身分が安定している
- 給料が高い
- 福利厚生を使うことができる
- スキルアップしやすい
常勤雇用への転職メリットの1つ目は、身分が安定していることです。
常勤雇用として働くと、懲戒解雇されるほどの落ち度がない限り、また病院やクリニック等の職場が倒産(閉院)しない限り、解雇される心配はほぼありません。
常勤雇用の看護師は、労働基準法や労働契約法などの法律で労働者の権利が保障されていますので、「いきなりクビになった!」とか「明日からの収入がない!どうしよう…」などの心配をする必要がなく、安心して働くことができるのです。
給料が高いことも常勤雇用へ転職するメリットです。
職場によっては、常勤雇用だと基本給に加えて、住宅手当や扶養手当、皆勤手当てなどの各種手当がつきます。
また、年俸制でない限り、ボーナスが支給されます。
例えば、住宅手当と扶養手当、皆勤手当で月3万円とした場合、年で36万円ももらえることになります。
また、ボーナスは多いところだと5ヶ月分もらえます。
基本給を20万円とすると、ボーナスだけでなんと100万円!
非常勤雇用ではこれらの手当やボーナスはありませんので、常勤雇用として働くと、給料が高くなるのです。
常勤雇用へ転職するメリットの3つ目は、福利厚生を使うことができることです。
常勤雇用なら妊娠しても、産休・育休を使うことができます。
また、育児休暇から復帰した後も、育児短時間勤務制度や院内託児所などを利用することができますので、育児と仕事を両立しながら働くことが可能なのです。
さらに、健康保険はその職場のものに加入できて健康保険料の負担が少なくなりますし、厚生年金にも加入できますので、将来もらえる年金額が多くなります。
そのほか、職場の保養所の利用やテーマパークなどのイベントの優遇チケットを使えることもありますから、福利厚生を使えるのは常勤雇用の大きなメリットと言えるでしょう。
常勤雇用への転職の4つ目は、スキルアップしやすいことです。
常勤雇用は院内研修を無料で受講することができますし、院外研修や学会へ参加する場合も出張扱いとして参加できることがあります。
また、助産師や認定看護師、専門看護師などの資格取得支援制度を利用できる場合もありますので、常勤雇用で働いていれば、スキルアップしやすいのです。
常勤雇用で働くことのデメリット
- 責任が重い
- シフトの融通が利かない
- 退職の手続きが面倒
常勤雇用へ転職するデメリットの1つ目は、責任が重いことです。
看護師の仕事自体が責任の重い仕事ですので、常勤雇用でなくても責任感を持って働かなくてはいけません。
でも、常勤雇用の看護師は、特に責任が重いのです。
例えば、とても忙しく残業しなければいけない時も、非常勤やパートの看護師は「時間なので、お先に失礼します!」と帰ることができますが、常勤雇用だと仕事が終わっていなければ、残業して仕事を終わらせなければいけません。
また、各委員会や係の仕事、リーダー業務、サマリー記入なども常勤看護師が行わなければいけませんから、常勤雇用は責任が重く、また雑用が増えてしまうのです。
常勤雇用の2つ目のデメリットは、シフトの融通が利かないことです。
常勤雇用になると希望休は月2日程度しか出せず、その2日も確実に休めるとは限りません。
また翌月のシフトは、月末の25日前後にならないと分からないことも多いので、プライベートの予定が立てにくく、仕事中心の生活にならざるを得ないことがあるのです。
常勤雇用の3つ目のデメリットは、退職の手続きが面倒であることです。
常勤雇用の場合、もし辞めたいと思ったら、師長に報告をして、退職願を提出し、社会保険や税金の手続きをして、仕事を引き継いで…とやらなければいけないことがたくさんあります。
しかも、ほぼ確実に師長から退職を引き留められるでしょう。そのため、常勤雇用は退職するのがとても面倒なのです。
常勤勤務はどんな人に向いているの?
- しっかりスキルアップしたい人
- ガッチリ稼ぎたい人
常勤雇用に向いているのは、しっかりスキルアップしたい人です。
常勤雇用だと責任感を持って看護師の仕事や患者さんと向き合わなくてはいけませんので、看護師として成長することができます。
また、院内研修にも参加できますし、リーダー業務やプリセプター業務、委員会や係の仕事なども担当しますので、様々な知識・技術を身につけることができます。
ガッチリ稼ぎたい人も常勤雇用に向いています。
メリットでもお伝えしたように、常勤は非常勤と比べて給料が高くガッチリ稼ぐことができます。
また、身分が安定していますので、解雇の心配もほぼありません。
福利厚生が使えますので、健康保険料の負担額も少なくて済みます。
そのため、ガッチリ稼ぎたい看護師さんは、常勤雇用で働くことをおすすめします。
パートタイム
パートタイムとは非常勤雇用の中でも、フルタイムではなく短時間だけ勤務する働き方で、時給制の給料になります。
フルタイムだと週5日1日8時間労働が基本ですが、パートタイム勤務だと週3回1日3時間勤務という働き方もできるのです。
パートタイムで働ける職場は病棟や外来、クリニック、介護施設、健診センターなどが主になります。
パートタイムで働くことのメリット
- 自分の都合の良いシフトで働ける
- 扶養内に収入を調整する
- 気楽に働ける
パートタイムへ転職する1つ目のメリットは、自分の都合の良いシフトで働けることです。
体力的に自信がないから週3回だけという働き方も可能ですし、お子さんが幼稚園に行っている午前中だけという働き方も可能です。
パートタイムへ転職する2つ目のメリットは、扶養内に収入を調整できることです。
旦那さんがいる看護師さんは、旦那さんの扶養内で働きたい人もいますよね。
旦那さんがいる人が、パートタイムで下手にたくさん働いてしまうと、扶養や税金の関係で損をすることもあります。
パートタイムでの年収が103万円より多くなると所得税がかかります。
さらに、あなたが所得税だけではなく、旦那さんが払う税金も増えるのです。
そして、パートタイムでの年収が130万円を超えると、今度は自分で社会保険に加入しなければいけませんので、健康保険と年金の料金を自分で支払う必要があるのです。
逆に言うと、年収130万円以下であれば、旦那さんの会社の社会保険を利用できますので、社会保険料を払う必要はありません。
パートタイム勤務なら、この年収103万円と130万円を気にしながら、労働時間を調整することが可能になります。
パートタイムへ転職する3つ目のメリットは、気楽に働けることです。
常勤だと残業してでも仕事を終わらせなければいけませんが、パートタイムはよほどのことがない限り、残業をせずに時間通りに退勤することができます。
また、委員会や係などの雑用がないのも精神的に楽ですし、自分の仕事には責任を持つものの、何か困ったことがあったら常勤の看護師を頼ることができるのも、パートタイムのメリットです。
パートタイムで働くことのデメリット
准看護師へ転職するデメリットは、次の3つです。
デメリットも多少ある准看護師ですが、より条件のいい施設を転職先としてえらぶことでデメリットは軽減することが可能です。
転職サイトを活用して転職先の内部情報をしっかりとしらべたうえで、転職を成功させましょう。
- 解雇される可能性も
- ボーナスや退職金がない
パートタイムへ転職するデメリットの1つ目は、解雇される可能性もあることです。
パートタイムは常勤に比べて不安定な身分で、経営者にとっては常勤よりも解雇しやすい立場なのです。
パートタイム勤務で妊娠した場合、産休と育児休暇を取ってから復職するのは難しく、たいてい産休に入る前に退職する流れになります。
また、常勤の看護師が産休+育児休暇中なので、その期間だけパートとして働いてもらいたいという求人も多く、常勤看護師が育児休暇を終えて復職すると、パートタイムは退職させられるということもよくあるのです。
パートタイムに転職するデメリットの2つ目は、ボーナスや退職金がないことです。
パートタイムの看護師は、どんなに長く働いても、たとえ同じ職場で20年30年働いたとしても、退職金が支給されることはありません。
また、ボーナスも支給されませんので、給与面では常勤看護師と比べて労働時間以上に大きな差をつけられることになります。
パートタイムはどんな人に向いているの?
パートタイムに向いている看護師さんは、プライベートを重視したい人です。
プライベートの時間を削ってまで働きたくないという人は、労働時間を調整できるパートタイムで働くと良いでしょう。
特に、子育て中のママさん看護師はパートタイムで働けば、残業で保育園や幼稚園、学童保育のお迎えが間に合わないなどの心配がありませんので、子育てを優先しながらも看護師の仕事を続けることができますよ。
非常勤雇用
非常勤雇用は常勤以外の雇用、つまり非正規職員のことです。
非常勤雇用の場合、時給もしくは日給制の給料となっています。
非常勤雇用には、パートやアルバイト、派遣、単発など様々なタイプがあり、あなたの希望やライフスタイルに合わせた働き方を選ぶことができます。
また、看護師の非常勤雇用の職場はとても幅が広く、病棟や外来、クリニック、訪問看護、介護施設、デイサービス、健診センター、保育園など様々な職場で働くことができるのです。
ここでは、フルタイムで働く非常勤雇用のメリットやデメリット、向いている人などを考えていきましょう。
非常勤雇用で働くことのメリット
- 委員会や係の雑用をしなくて良い
- 休み希望が通りやすい
- 社会保険を利用できる
非常勤雇用へ転職するメリットの1つ目は、委員会や係の雑用をしなくて良いことです。
常勤雇用だとリンクナースや感染対策係、褥瘡対策係、NSTなどの委員会や係の仕事をしなければならず、雑用が増えます。
雑用が増えれば、残業も増えますよね。
でも、非常勤雇用だと委員会や係の仕事をしなくて良いので、面倒な雑用をしなくて良いのです。
非常勤雇用の2つ目のメリットは、休み希望が通りやすいことです。
常勤雇用だと月2日程度しか休み希望を出すことができず、しかもたった2日間の休み希望さえも通らないことがあります。
でも、非常勤雇用の看護師の休み希望は、常勤看護師よりも優先されることが多く、たとえフルタイムで働いていたとしても、非常勤雇用の看護師は自分が休みたい日に休むことができるのです。
非常勤雇用へ転職する3つ目のメリットは、職場の社会保険を利用できることです。
職場の健康保険に加入すれば、職場が保険料を一部負担してくれますので、支払う保険料が少なくて済むのです。
また、厚生年金に加入すれば、国民年金よりも将来もらえる年金額が増えるというメリットがあります。
非常勤雇用でもフルタイムで働いていれば、常勤雇用の看護師とほぼ同じ日数、同じ時間働いていますよね。
2016年8月時点では、1ヶ月の労働日数が一般社員(常勤)の概ね4分の3以上であったり、労働時間が一般社員(常勤)の4分の3以上であれば、職場の社会保険に加入することができます。
つまり、非常勤雇用でもフルタイムで働けば、社会保険を利用することができるのです。
非常勤雇用で働くことのデメリット
- 常勤に比べて給料が安い
- 昇給は期待できない
非常勤雇用へ転職するデメリットの1つ目は、常勤に比べて給料が安いことです。
非常勤雇用の場合、福利厚生が使えませんので、ボーナスが出ない職場がほとんどなんです。
稀に非常勤の看護師にもボーナスを支給する職場がありますが、その場合でも数万円程度となります。
また、非常勤雇用だと通勤手当は出るものの、住宅手当や扶養手当はありません。
そのため、フルタイムで働いていても常勤と比べて給料が大幅に安くなってしまうのです。
非常勤雇用へ転職するデメリットの2つ目は、昇給は期待できないことです。
常勤雇用だと毎年1回昇給がある職場が多いのですが、非常勤雇用だと常勤の昇給がある職場でも昇給がなく、長年働いてもずっと同じ給料のままということが多いのです。
非常勤雇用はどんな人に向いているの?
ワークライフバランスを重視して働きたい看護師さんは、非常勤勤務が向いているでしょう。
非常勤勤務なら休みの希望が通りやすいですし、雑用がなく残業せずに済みますので、プライベートの予定を立てやすくなります。
また、非常勤でもフルタイムで働けば、常勤よりは給料は安いものの、一般OL並みには稼ぐことができますので、生活に困ることはありません。
そのため、「仕事一筋は嫌!プライベートも大切にしたバランスの良い生活を送りたい」という人は、非常勤として働くことをおすすめします。
求人情報比較・好条件求人探しの近道!
看護師求人情報比較
実際の求人情報から2交代制・3交代制の勤務体系を比較!
それぞれの働き方のメリットとデメリットやキャリアパスをまとめました。
同じ職場、業務で働いていても待遇が違うこともある?
それぞれ実際に募集が行われている求人情報から情報を収集したリアルな比較です。
好条件求人の探し方
仕事の割に安い給料で割があわない・・・そう感じている看護師さんは多くいます。
しかし、それでも同じ職場で働き続けている現状なのです。
好条件求人の探しの秘訣は、専門のキャリアコンサルタントに徹底フォローしてもらえる看護師転職サイトへ登録すること。
希望の条件を伝えることで要望に沿った病院を紹介してくれることはもちろん、面接の日程調整や面接対策など、細かなところまでサポートしてもらえます。
しかも、登録は無料なのでとりあえず登録する、というスタンスでもいいかもしれません。