配合変化 とは、相性の悪い注射剤の組み合わせによって起こる物理的・化学的変化のことです。 配合変化で混濁・沈殿を起こした注射剤は、投与ラインの閉塞、血管内に入った場合は血栓症の原因となるので、絶対に使用してはいけません!!
配合変化
配合変化のなかには、成分等が変化しても外観が変化しないものもあります。 見た目に変化がないので、注意してくださいね。 注射剤のPHに注目してください! 注射剤の配合変化で最も多いものは、液性(pH)の変化に基づくものですね。 pHが酸性、若しくはアルカリ性の薬剤はpHの変化に弱いものが多く、例をあげると酸性の薬剤は他の薬剤との混合によって液性がアルカリ性側に傾くと、析出や沈殿が起きやすくなります。 逆にアルカリ性の薬剤は、液性が酸性に傾くと析出や沈殿が起きやすくなるんですよ。 薬剤の効果を妨げないように配合変化には気をつけましょうね★ 安全な投薬に繋げるために、不安になったときはすかさずチェックしましょう!
アルカリ性注射剤
※アルカリ性が高い順
薬効 | 商品名(一般名) | 規格pH |
---|---|---|
抗てんかん薬 | アレビアチン注(フエニトインナトリウム)★ | 約12.0 |
抗ウイルス薬 | ソピラツクス点滴静注用(アシクロビル) | 約10.4 |
抗ウイルス薬 | デノシン点滴静注用(ガンシクロビル)★ | 10.8~11.4 |
プロトンポンプ阻害薬 | タケプロン静注用(ランソプラソール)★ | 10.6~11.3 |
プロトンポンプ阻害薬 | オメプラール注用(オメブラソールナトリウム)★ | 9.5~11.0 |
カリニ肺炎治療薬 | バクトラミン注(トリメトプリム・スルファメトキサソール)★ | 9.1~9.9 |
悪性高熱症・ 悪性症候群治療薬 |
ダントリウム静注用(ダントロレンナトリウム)★ | 9.0~10.5 |
利尿薬 | ソルダクトン静注用(カンレノ酸カリウム) | 9.0~10.0 |
鉄剤 | フェジン静注(含糖酸化鉄)★ | 9.0~10.0 |
炭酸脱水酵素阻害薬 | ダイアモックス注射用(アセタソラミドナトリウム) | 9.0~10.0 |
降圧・利尿薬 | ラシツクス注(フロセミド) | 8.6~9.6 |
抗真菌薬 | プロジフ静注液(ホスフルコナソール) | 8.5~9.5 |
気管支拡張薬 | ネオフィリン注(アミノフィリン) | 8.0~10.0 |
抗菌薬 | ユナシン-S静注用(スルパクタムナトリウム・アンビシリンナトリウム) | 8.0~10.0 |
抗菌薬 | ビクシリン注射用(アンビシリンナトリウム) | 8.0~10.0 |
脳血栓症治療薬 | 注射用カタクロット(オザグレルナトリウム) | 7.7~8.7 |
抗てんかん薬 | フェノバール注射液(フェノバルビタール) | 7.5~9.4 |
抗菌薬 | フアーストシン静注用(セフォソプラン塩酸塩) | 7.5~9.0 |
急性肺障害治療薬 | 注射用エラスポール(シベレスタツトナトリウム水和物) | 7.5~8.5 |
アシドーシス治療薬 | メイロン静注(炭酸水素ナトリウム) | 7.0~8.5 |
酸性注射剤
※酸性が高い順
薬効 | 商品名(一般名) | 規格pH |
---|---|---|
催眠鎮静薬 | ドルミカム注射液(ミダソラム) | 2.8~3.8 |
抗不整脈薬 | インデラル注射液(プロプラノロール塩酸塩) | 2.8~3.5 |
カテコラミン製剤 | ドブトレックス注射液(ドブタミン塩酸塩) | 2.7~3.3 |
麻薬性鎮痛薬 | モルヒネ塩酸塩注射液(モルヒネ塩酸塩) | 2.5~5.0 |
グリコペプチド系抗生物質(抗MRSA薬) | 塩酸バンコマイシン点滴静注用(バンコマイシン塩酸塩) | 2.5~4.5 |
制吐薬 | プリンペラン注(メトクロプラミド塩酸塩) | 2.5~4.5 |
抗がん薬 | フアルモルビシンRTU注射液(エピルビシン塩酸塩) | 2.5~3.5 |
心不全治療薬・昇圧薬 | ノルアドリナリン注(ノルアドレナリン) | 2.3~5.0 |
去痰薬 | ビソルボン注射液(ブロムヘキシン塩酸塩) | 2.2~3.2 |
抗がん剤 | ランダ注(シスプラチン) | 2.0~5.5 |
抗菌薬 | ミノマイシン点滴静注用(ミノサイクリン塩酸塩) | 2.0~3.5 |
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参考元:エキスパートナース(2012年1月号)
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